著者(のちょっと長い)略歴

作者註>『THE ANSWER』本文中に登場する「最終理論Tシャツ」。この他に「青×黄色」のものや「子供の写真」がプリントされたものもあったのですが、すべて読者プレゼントしてしまったので、現在、私の手元には、この2着しか残っていません。最近「欲しい」という方が結構いるので、また製造を再開しようかな、と考えています。

……と思っていたら、角川書店版『THE ANSWER』の販促アイテムとして限定100着をNEWデザインしてプレゼントすることが決まりました。ふるってご応募ください。2004年7月末日締め切りだったのですが、2005年10月現在、まだ角川書店に30着ほど残っているようなので、読者アンケート葉書を出せば届きます。(写真は旧バージョンです)


●STEP1>1969年3月23日、東京都府中市に生まれる。
(…病院ではなく、老人ホームの敷地の片隅にある崩壊寸前の掘っ立て小屋で、助産婦さんの手により産まれました)

●STEP2>東京都国立市育ち。
(…国立市立第一中学校で一緒に学級委員をやった生粋の京都美人「るさん」、あなたと文通した恋文の束は、今も大切な宝物です。これを読んでいたらメールをください)

●STEP3>私立聖パウロ学園高校卒。
(…東京のチベットとでも言うべき山奥にある、全校生徒150人の全寮制男子校で、毎日先輩に殴り飛ばされながら、とても濃密な青春を送りました)

●STEP4>上智大学文学部哲学科卒。
(…部員数100名近くを抱える体育会少林寺拳法部の主将を務めていて、部活に没頭しすぎて留年しました)

●STEP5>外資系広告代理店レオ・バーネット協同にて、メディア・プランナーを務める。
(…リーボック、マクドナルド、マールボロ、ヴィダル・サスーン等をクライアントに持つ、アメリカで2番目に大きな広告代理店です。理念、作品、スタッフ、オフィス、すべてがクールで、一目惚れして入社しました)

●STEP6>陸上自衛隊装甲補士採用。
(…されたのだけど、国家公務員はプロ・ボクサーになれないので、謹んで辞退しました)

●STEP7>築地中央卸売り市場遠北商店入社。
(…リアルなB級アクション映画に入り込んだような、最高にエキサイティングな日々でした)

●顎関節を故障し、3ヶ月間入院。
(…その間に書いた論文で、『第14回毎日21世紀賞』を受賞しました。とてもとても嬉しかったです)

●STEP9>受賞賞金の100万円を生活費にして、半年間無職のまま、長編小説『RUSSIAN』執筆に専念。
(…『第9回朝日新人文学賞』の最終選考に残りましたが、実名小説だったために、編集部の意向で受賞を見送られました)

●STEP10>老人ホームに現場介護員として就職。
(…美少女とイカしたおばさんたちに囲まれて、文字通り血と汗とウンコにまみれて働きました)

●STEP11>『最終理論』の発見を契機に、精神病を発病し、半年間入院、その後、リハビリのためにカナダに渡り、乗馬クラブのマッカー(馬のウンコ掃除人)として、ボランティア活動を行う。
(その乗馬クラブで、生涯の伴侶と出会いました。嫁さんは、「乗馬インストラクター」で、身分違いの恋でした)

●STEP12>帰国後、七転八倒の日々を経て、『THE ANSWER』を、2002年に新風舎より自費共同出版し、大岡玲氏による書評が毎日新聞に掲載される。
躁鬱が激しく、睡眠薬の大量服薬による自殺未遂など、周囲に多大な迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい

●STEP13>2004年、アップルシード・エージェンシーと専属契約を結び、『THE ANSWER』を角川書店より再版、即、増刷となる。
(一時期、老人ホームに復職したのですが、二足の草鞋は務まらず、結局辞職し、作家の道を選びました)

●STEP14>「角川ホラー文庫」にエッセイを、月刊文芸誌『野生時代』の1周年記念クリスマス号巻頭トップに「世界の果ての幸福論」を掲載。
(このときに、秘密のエピソードがあったのですが、それは他のページで、いずれご紹介します)

●STEP15>2004年末、角川書店より刊行予定の次回作『自殺同盟軍』執筆開始。
(また、日本ユニ・エージェンシーの協力の元に、『THE ANSWER』の海外進出も企画進行中です)


●STEP16>2005年10月28日、2冊目の長編となる『自殺同盟軍/The Suicide Alliance』を角川書店より刊行

●STEP17>角川書店の文芸誌『野生時代』2005年12月号(2周年記念号)にブックレビューを掲載。
(読者に紹介された、アレックス・シアラー著『スノードーム』という本を取り上げました。静かで不思議な余韻の残る、良い本です)

●STEP18>2005年大晦日、妻が男の子を出産。体重3085グラム。
(産まれる前は、子煩悩な父親になると確信していたのですが、案外とダメパパっぷりを発揮しています)

●STEP19>2006年8月、ヤマハ・プレゼンツ・ポッド・キャスティング・ドラマ『リユニオン/再会』が配信開始。

●STEP20>2006年9月20日、3冊目の長編となる『デブになってしまった男の話』(求龍堂)刊行。

●STEP21>2007年5月、4冊目の本となる『人はなぜ生きるのか、答えよ!』(河出書房新社)刊行。
『デブになってしまった男の話』漫画化決定。『自殺同盟軍』映画化へ向けて始動。

●STEP22>2008年4月7日、第二子(男児)誕生。『パパの歌を聴け』&『A STORY/ある物語』脱稿。
『避雷針』執筆開始。

●STEP23>2010年3月、永住の地へと転居。勝負作『真理男』(角川書店)刊行。

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身長185センチ、体重101キロ→80キロ。
(20代の頃は70キロで、ミスター・ユニバーシティーに2回スカウトされたほどの美形でしたが、今はチョイ・メタボなただのオッサンです)

柔道2段、少林寺拳法3段、ボクシング歴7年、ホームヘルパー2級。
元・PHOENIXキックボクシング・ジム在籍
実戦勝率0勝1敗。
「K-1」参戦、マジで希望。

*音楽のトレンド>基本的には雑食ですが、メインはパンク。『ラフィン・ノーズ』『ウィラード』からはじまり、『セックス・ピストルズ』『クラッシュ』『ラモーンズ』『ザ・ブルーハーツ』『筋肉少女帯』を経て、『バッド・レリジョン』に辿り着く。しかし、なぜか今もっとも愛するのは『ノラ・ジョーンズ』。素敵です。

*映画のトレンド>基本的には雑食ですが、メインはハリウッド。若かりし日に、もっとも心の奥深くに突き刺さったのは、浦山桐郎監督『非行少女』とデビッド・リンチ監督『イレイザー・ヘッド』。一番好きな映画は『ロッキー』、一番面白かったのは『スター・ウォーズ』、一番愛すべき映画は『星に想いを』(原題:IQ/メグ・ライアン、ティム・ロビンス、ウォルター・マッソー主演)、一番尊敬する映画は『ブレード・ランナー』。でも、心情的には日本映画を応援しています。

*本のトレンド>基本的には雑食ですが、広く浅くというよりは、気に入った本を牛のように何度も何度も反芻するタイプです。本当に死ぬほど繰り返し読んだのは、「手塚治虫」「村上春樹」「ジュール・ベルヌ」の3人だけで、哲学書や古典文学は、恥ずかしながらほとんど読んでいません。見習いたいのは、「スティーブン・キング」。無人島に1冊だけ持っていくとしたら、佐野洋子作・絵『100万回生きたねこ』。現在の愛読誌は「週刊100人/歴史は彼らによってつくられた」。

*女のトレンド>最愛の女はもちろん妻(オラオラ系)ですが、昔からなぜか「邪悪系のクセのある美人」に惹かれる傾向がありました。あえていうなら『明日のジョー』の「白木葉子」のような。でも、『ザ・エージェント』(原題:Jerry Maguire/キャメロン・クロウ監督、トム・クルーズ主演)の中のレニー・ゼルウィガーは、本当に本当にキュートだと思います。

*男のトレンド>ミーハーながら、ルックス的、才能的、キャラクター的に、長らく「アインシュタイン」に憧れ、ポスターを部屋にベタベタと貼って、気が狂っていたころは、そのポスターの前に正座して、2人でいろいろ会話していました。でも、彼からはそろそろ卒業して、現在の理想の男は西田敏行演じる『釣りバカ日誌』の「ハマちゃん」。人としてあるべき究極の姿であり、恐らくは私の永遠のヒーローです。あと、最近は『はなまるマーケット』の「やっくん」にも癒されています。

*動物のトレンド>ご多分に漏れず、カブトムシ、クワガタムシ、アメリカザリガニからはじまり、ヘビ、カメ、トカゲなどの爬虫類期を経て、一時期は雑種の犬とアメリカン・ショートヘアの猫とセキセイインコとオカメインコとイングリッシュモルモットとシマリスが同居する『動物のお医者さん』状態でした。ちなみにこの中で、最強かつもっとも凶暴だったのは、シマリスの「モルゲン」で、リスに鼻を引っ掻かれた猫が八つ当たりで犬を追い回すという漫画で描かれていたのと同じような、自然界に反するヒエラルキーが形成されていました。現在はマンション暮らしのため、戦闘用熱帯魚の「ベタ」を2匹飼うのみです。近々「AIBO/ERS-7」を家族に迎え入れたいと考えているのですが、妻の強硬な反対にあっているので、懸命な説得を続けております。



作者註>幼少期の美女猫、アメリカン・ショートヘアーの「鰆(サワラ)」。
現在は知人宅に引き取られて、幸福な余生を送っています。